著者プロフィール
稲葉 俊郎(いなば としろう)さん
医師、東京大学医学部付属病院循環器内科助教。医学博士。1979年熊本生まれ。
心臓を内科的に治療するカテーテル治療や心不全が専門。週に一度行っている往診による在宅医療では、心臓以外の病気もすべて診ている。東京大学医学部山岳部の監督を務め、涸沢診療所(夏季限定の山岳診療所)も手伝い、夏には山岳医療も行う。医療の多様性と調和への土壌作りのため、西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。未来の医療と社会の創発のため、伝統芸能、芸術、民俗学、農業など、あらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行い、講演・勉強会なども各地で行っている。
2011年の東日本大震災をきっかけに、医療の本質や予防医学を広く伝えるべく、個人での活動を始める。音楽、絵画などにも造詣が深く、さまざまなジャンルにおいて医療との接点を模索。自身も絵を描いたり能を習うなど、歴史や体と向き合っている。
共著に『見えないものに、耳をすます −音楽と医療の対話−』(アノニマ・スタジオ)。 |
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知っているようで実はよく知らない、自分の「こころ」と「からだ」。
不調が出てはじめて、人はその大切さに気づきます。
健康とは?病とは?生きるとは?
日々医療者として病や人と対話している著者が、独自の視点で説く、医療やいのちの本質。
人が生きるうえで必要な創造の力、全体性を取り戻すプロセス、それはまさに自ら治癒していくための、医療であり芸術であると語ります。
音楽・美術・古典芸能など、医療の枠を越えたあらゆる分野との接点を通して、未知なる世界を紐解き、より良く生きるためのヒントを教えてくれる一冊です。
過去の幼く弱かった自分をよく覚えているからこそ、生きているということがどういうことなのか、切実な問いとして個人的に探求し続けてきた。
「いのち」とは何だろう。
生まれて、生きて、死ぬとはどういうことなのだろう。
生きていること自体の不思議さ。それは果てしなく、答えなどない問いでもある。
「いのち」の根本の問いに対して「Why?(なぜ?)」を突き詰めていくと、神話や物語や宗教の世界と出会い、「How?(どうやって?)」を突き詰めていくと物理学や化学や医学などの自然科学の世界と出会った。そうして未知の水源を探るように、自分なりに「いのち」について探求し続けてきたのだ。 |
(はじめにより) |
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販売価格:1,600円(税込 1,760円)
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